再婚の婚姻届を出す前に。転籍の手続きで子供も一緒に新しい戸籍へ
離婚経験のある男性と再婚する場合、婚姻届を出し
再婚相手の戸籍に入ります。
再婚相手が転籍の手続きをせずに再婚すると、
除籍した前妻の名前のバツがついており、
その横に再婚した新しい妻の戸籍がつくられます。
離婚・再婚をこれまでの歴史と考え、否定することもありませんが、
気持ちを新たにして再婚したら戸籍の紙面だけでもきれいなものが
ほしいですよね。
前妻にバツがついたままの戸籍に子供をいれるのも考えてしまいます。
そんな時は転籍という方法があります。
転籍とは戸籍法上本籍の所在地を変更することです。
転籍は、戸籍筆頭者およびその配偶者からの届出によって
することができます。
実際手続きに役所に出向くのは、二人揃ってでも、一人でも、
代理人でも届け出ることができます。
他の市町村に転籍した場合は移転先で新しく戸籍がつくられ、
前の戸籍は除籍簿に移されます。
再婚する夫が転籍すると、バツがついた前妻の名前は消えていて、
離婚したことも記載されません。独身状態の戸籍になるのです。
離婚後に転籍すれば除籍謄本には残っていますが、
転籍後の戸籍には結婚・離婚のことは一切記載されないことになります。
再婚の婚姻届を提出する前に、転籍の手続きをしていれば、
きれいになった戸籍で再婚後の夫婦だけの新しい戸籍ができあがります。
子供も入籍届か養子縁組届の手続きをすれば、そのきれいな戸籍に
一緒に入ることができます。
夫婦と子供が揃った戸籍で再出発できますね。
戸籍は夫婦と子供がいる場合は子供で１単位ですので、
転籍すれば、その戸籍にいる人全員の本籍が同じように移ります。
４人家族で１人だけ転籍することはできません。
子供が結婚するので籍を抜きたいということになれば、
婚姻届を提出します。転籍届にはその戸籍に入っている人全員の住所と
世帯主を記入する欄があります。
子供が１人暮らしして別のところに住んでいる場合など、
子供の住所がわからないということがないように気をつけましょう。
戸籍には、筆頭者１人だけの戸籍や筆頭者と子供だけの戸籍など、
配偶者がいない場合もあります。
また親の離婚によって、筆頭者も配偶者もいなくて子供だけ残っている
という場合もあります。その場合は転籍ができません。
離婚の際には、戸籍の手続きにも気をつけましょう。
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