子供のために離婚を思いとどまることは正しいのか?
離婚を思いとどまる理由として最も一般的なのが
子供のためというものでしょう。
離婚後に母子家庭になってしまうため生活が大変になるから、
という理由も実質的には子供のために離婚を思いとどまるのと
同じかもしれません。
生活できなくなって困るのは子供ですし。
子供のために離婚を思いとどまるという行為は正しいのでしょうか?
重要なのは、子供のために離婚を思いとどまるという場合に、
肝心の子供の意思は無視されている場合がほとんどだということです。
子供自身が両親の離婚を望んでいないのならば、子
供のために離婚を思いとどまるという理由も納得いくものでしょう。
子供が小さいうちは、やはり両親揃っていたほうが子供の教育上も
良いのかもしれません。
子供の友達同士の関係もあるでしょうし、その場合には
子供のために離婚を思いとどまるというのも
親の立場としては正解でしょう。
しかし、親が離婚しても一向に構わないと子供が思っている場合に、
「子供のために離婚を思いとどまる」という理由を使われても
かえって子供に精神的負担をかけるだけのものになってしまいます。
離婚をしたくでも、自分のために離婚出来なかったのだと、
子供が大きくなってから後で知ることは辛いものがあります。
子供のために離婚を思いとどまるということをしたのに、
結局は子供のためになっていなかったという状況になってしまいます。
ただ、現実問題として夫婦間の問題を子供に相談しづらい
というのも事実。子供のために離婚を思いとどまるという選択を
してしまう心理も納得するものがあります。
子供にとっても重要なのターニングポイントになるのが親の離婚です。
子供のために離婚を思いとどまるというのではなく、
他の選択肢がないかどうかを子供の気持ちを考えて
検討する必要があるでしょう。