離婚したいと思った時は、冷静さと思いやりを!

離婚したいと思った時は、冷静さと思いやりを!

 

 

 

 

私は結婚して15年になります。妻とは恋愛結婚しました。お互いに好きになって付き合い、結婚に至ったわけですが、長くいっしょに生活するなかで、離婚したいと思った時もありました。今回はそのことをお話ししたいと思います。

 

 

人によって、結婚するまでにはいろいろなプロセスがあると思います。お見合いを経て結婚する人もいれば、私のように恋愛から結婚に至る人もいるでしょう。一般的には、お互いに好きになって結婚するのではないでしょうか。

 

 

お互いが恋愛関係にある時には、相手の事が好きな感情が燃え上がっていますから、なかなか冷静な判断が出来ずに突っ走るものです。相手に対する細かい不満や違和感、自分には理解できない部分など、

 

 

後からよく考えて見たら「決して自分は好きではない部分」というものが確実に相手にはあるのに、恋愛に夢中になっているときの自分にはそれが見えないわけです。あばたもエクボとはよく言ったもので、人間は恋をしているときには、相手のことがとてもポジティブに見えるようです。

 

 

しかし、恋愛の甘い時期を過ぎると結婚という現実的な生活が待っています。それまでの熱に浮かされた自分には見えなかった、相手の嫌なしぐさや振る舞い、癇に障る話し方、受け入れづらい考え方、理解できない生活習慣など。

 

 

母と妻の激突から離婚したいと思った時

 

 

いったい自分はどうしてこんな相手を選んでしまったのか…そんな後悔にも似た気持ちが胸の中に居座り始める。そしてそれが続いていくと、当然のように夫婦同士でのケンカが増えていきます。自分が後悔しているときは、たいてい相手も自分に対して疑問や後悔を持っていますから、夫婦ゲンカの激しさもしだいにエスカレートしていきます。

 

 

私が離婚したいと思った時もそうでした。結婚してしばらくはとても仲が良く、はた目から見てもラブラブだったような二人でした。しかし、結婚していっしょに暮らすうちに、生活のなかでお互いの嫌な部分や、ちょっとした考え方の違いが目に付くようになりました。

 

 

それでも何とか上手くやっていこうと思っていましたが、結婚しているとさまざまな問題が降りかかってくるものです。

 

 

離婚したいと思った時は、理由が同居している両親との問題でした。私の母は気が強いタイプで、妻とは折り合いが悪くそれまでも苦労が続いていましたが、ある日とうとう二人が激突したのです。
そのきっかけは子作りに対して母が口出ししたことでした。

 

 

 

 

私たちはある程度収入のめどが立ち、貯金がたまってから子供を作りたいと思っていましたが、かねてから孫の顔が見たいと公言してはばからない母にとってみれば「いつまで待たせるんだ」という気持ちだったのでしょう。

 

 

ある日そんな気持ちが高じて母が「子供作れるんだよね?」と妻に問いただしたのです。よりによってそんな事を言った母の無神経さも大問題ですが、その後の妻の怒り具合が凄まじすぎて、正直言ってその時はどちらの味方もしたくないほどの修羅場でした。

 

 

もともと大柄で声も大きい妻が、絶叫に近い声でがなり立てます。近隣の皆様には申し訳ない話ですが、我が家の草の根も生えない嫁姑騒動が聞きたくなくても筒抜けです。ふだんから積もりに積もった互いへの不満が大爆発した形なので一向に収まらず、

 

 

私も事態を丸く収めようとはするものの、焼け石に水どころか火に油を注ぐようにエスカレートしていきます。そうしていくうちに二人の怒りが私に向き、妻からは「あなたが私の味方をしてくれないからこうなる。あなたにも責任がある」と責められ、

 

 

母からは「お前がしっかりしないから悪い。甘やかすからダメなんだ」と言われました。そしてそれを聞いた妻がさらに怒り出すという悪循環。それまでの嫁姑のイザコザが積み重なった結果とはいえ、あまりの激しすぎる感情のぶつかり合いに私も疲れていました。

 

 

嫁と姑に挟まれながらも、何とか上手くやっていくために努力していたつもりでした。しかし、怒り狂った二人に責め立てられ、すっかり修羅場と化した状態の中で、ついに私も嫌気がさしてきたのです。
嫁と姑の直接対決がひとまず冷戦に変わり、妻と二人だけで別室で話しました。その時妻が言いました。

 

 

「もう私はやっていけない。ここを出ていくから、あなたたちはせいぜい仲良く暮らして行け」と捨て台詞を吐いたのです。そのあと間髪入れず自分の荷物をまとめ始めました。本気で出ていくつもりのようで、しかしそんな妻を見ている私もまた冷静さを失っていました。怒りのまま「さっさと出ていけ」と怒鳴り返しました。

 

 

 

 

離婚したいと思った時こそ冷静に

 

 

その時は本当に妻や母や、イザコザの絶えない生活にうんざりしており、いっそ離婚して楽になりたいと思っていました。そして、怒りが収まらない妻は玄関に行く前に母に一言文句を言おうと思ったらしく、母のいるところに走って行きました。私はついて行きませんでした。

 

 

30分後くらいに、妻がなぜか笑いながら戻ってきました。さっきまでの怒りが嘘のように上機嫌です。不思議に思っていると、「お母さんと仲直りした。もう心配ない」だそう。まったく理解できない私に妻が説明したところによると、母のいるところに走って行ったら風呂場だったそうです。

 

 

ちょうど風呂から上がったばかりの母は全裸で、一瞬虚を突かれた妻の方を向きながら「パンツぐらいはかせろ!」と言ったのを聞いて、「つい笑っちゃったんだよね」だそう。その後二人でいろいろ話し合い、とりあえずその場で和解したとのことでした。

 

 

そんな話を聞かされた私の方も途方に暮れる感じでしたが、ともかくその時はアクシデントのおかげで離婚を免れたのでした。それからは何とかこれまで離婚せずにやっています。

 

 

私が思うのは、ふだんの生活のありがたみを当たり前と思わずに、お互いを尊重しながら、それでもケンカになった時には、冷静さを忘れずにちゃんと話し合わなければいけないということです。いまの生活を成り立たせているのは、きっとお互い同士の思いやりなのですから。