妻の不貞による離婚の慰謝料は高額になる可能性がある
離婚の場合の慰謝料は
精神的苦痛を受けたことへの
因果応報的な意味合いのあります。
離婚の原因が妻の不貞ということであれば、
他の理由よりも夫の受けた精神的苦痛は
大きいものだと想像がつきます。
精神的苦痛が大きければ大きいほど、
離婚の慰謝料は高額になります。
したがって、妻の不貞による離婚の慰謝料も
高額になってしまうのです。
離婚に至る原因には
様々なものがあるでしょうけれど、
妻の不貞、夫の不貞というのは
最も苦痛を相手に与えるので
相応の慰謝料になるのでしょう。
離婚の慰謝料については
まずは当事者の話し合いで
決めるのが通常ですが、
妻の不貞の場合には、
その話し合いそのものが
成立しない場合があります。
妻の不貞に限りませんが、
離婚の慰謝料には
大体の相場があるようですので、
それに不貞行為によって被った
精神的損害分を加味して
決めることになるのでしょう。
妻の不貞による離婚といっても、
結婚生活がそれなりに長期で、
未成年の子供がいない場合などは、
慰謝料は通常の範囲で
収まるケースが多いと思われます。
ある程度年齢を重ねると、
妻の不貞だからといっても
精神的損害とは
別の話しになってしまうのかもしれません。
ただ、それまでに蓄積された
他の理由で離婚に至っても、
妻の不貞そのものは慰謝料には
反映しないということでしょう。
もちろん、精神的苦痛を受ける受けないは
個人的な感情の問題になります。
老年期になってからの離婚でも、
それが妻の不貞を原因としているのでしたら
慰謝料がより高額になることも珍しくありません。
逆に言えば、精神的損害は
個人の心の中のことなので外からはわかりません。
妻の不貞で離婚をすることになったが
精神的損害はない場合でも、
他人からは分からないので
精神的損害分を上乗せで
慰謝料を支払えと言えなくもありません。
そんな場合に備える意味でも、
妻の不貞による離婚といえでも
慰謝料の額には限度を定める意味で、
一般的な慰謝料の相場が
定められているのでしょう。
